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ブラームスの交響曲第1番

伝統のあるオーケストラには、演奏方法にも、様々な「習慣」があるようです。

 

以前、ブラームスの「交響曲第1番」のコンサートで、各弦楽器のトップに「ウィーンフィル」の人たちに入ってもらって演奏したことがあります。

 

終楽章に、2人のホルン奏者がアルプスのホルン風のメロディを演奏する箇所があります。

やがて、メロディは2人のフルート奏者に受け継がれて、雄大なイメージが表現されます。

     

この部分での演奏習慣をウィーンフィルの方が教えてくださいました。

 

コントラバス以外の弦楽器は、レガートの6連符(12連符)の音型を弾いています。

この音型をすべて移弦でひくのが習慣だそうです。

(2つの弦を弓で交互にスラーで弾きます。金管楽器のリップスラーのような感じです)。

 

さらに移弦の必要がないところも弓をうごかすのだそうです。

 

伝統のあるオーケストラ。細かいところにもこだわりがあるようです。