バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタの第1番「シチリアーナ」の第9小節目、 版によっては、シャープになっている矢印の音は、自筆譜ではナチュラルに書かれています。
バッハの時代の記譜法は、現代と異なる習慣がありました。 「付点音符」の規則も「元の音符+2分の1」とは限りませんでした。 例えばバッハの自筆譜に次のような記譜がみられます。 (無伴奏ヴァイオリンパルティータ第1番パルティータ-アルマンド-第5小節)
ヴァイオリンの「ヴィブラート」は音程を上下させてかけます。 左手の指はすべらないようにして、指先を支点にするように動かしてかけます。 古くから装飾として使用されてきた奏法のようです。 レオポルド・モーツァルトが出版した「ヴァイオリン奏法」の中にも詳しい記述があります。 音楽の表現によって 様々なヴィブラートが使えるのが理想です。
左手の指でどこも押さえない状態の弦を 開放弦(かいほうげん)といいます。 通常は4つのそれぞれの弦が「ソ」「レ」「ラ」「ミ」になるように調弦します。
音階を「開放弦」からはじめると初心者には少しやさしくなります。 弦を左手の指でどこも押さえない状態の弦を「開放弦」と言います。 ヴァイオリンの2番線は、ふつうは「ラ」の音に調弦します。 ここから長音階を演奏してみます。
ヴァイオリンには、ギターのようなフレットがありません。 トロンボーンなどと同じですね。 音階(おんかい)には、おおざっぱに言うと、「全音」と「半音」というふたとおりの幅があります。 ド〜レ= 全音 レ〜ミ= 全音 ミ〜ファ=半音 です。 同じように ソ〜ラ=全音 ラ〜シ=全音 シ〜ド=半音 になります。