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二度目の、ヨーロッパ公演

パリオリンピックをテレビで観ながら、昨年10月のヨーロッパ公演の事を思い出しています。
最初の公演は、ベルギーのゲント(ヘント)、bijlokeのミュージックセンター。
ペルギーでは、練習日もとっていただけたので、ゆっくりと時差ボケも解消できました。
街の雰囲気も落ち着いていて、建物は歴史的なものも綺麗に保存され、街の中を市電が走っていてクレジットカードでも乗車できるのでとても便利でした。
本番は、後援企業の貸し切り公演でしたが、デュメイさんの独奏でツィガーヌ、児玉桃さんの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第21番を演奏しました。

2公演目は、朝にゲントを出発しバスで移動して、パリのセーヌ川中洲にある「ラ・セーヌ・ミュージカル」へ。
リハーサルをして、20:30から本番。
ステージは後ろのプルトのほうが可動式で少し高くなるようになっていてとても演奏しやすかったです。
前半はデュメイさんの独奏で、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番、ツィガーヌ。
後半はドヴォルザークの交響曲「新世界より」。
フランス語では«Symphonie Du Nouveau Monde»
指揮はヘルツォークさん。
多数のスタンディングオペーションをいただきました。


公演後、ホテルに着いて30分ほどしたとき、異変が起きました。
非常ベルがけたたましく鳴り響き、全員外に避難するように指示されました。
消防車が駆けつけて、中を確かめているようでした。
10月でしたが、夜に外にいると少し寒く、薄着で避難した事を後悔しました。
1時間くらいたったところで、向かいのホテルのロビーに避難できましたが、宿泊するホテルに戻れたのは2時間後くらいでした。
ちょっとしたぼやのようで、問題は無さそうでしたが、次の日は早朝から移動のハードスケジュール。
少し仮眠したところで目覚めたのは出発の10分前。


TGV(フランス高速鉄道)でパリからフランクフルトに移動。
アルテ・オーパーでコンサート。 
ホールの前の公園は、テロを警戒して多くの警官らしき人が立っていました。 

歴史のある大きな劇場のようでした。 
ベルリンフィルやウィーンフィルの公演のポスターが貼られていました。 

3公演目の指揮はデュメイ。公演は20:00から始まりました。

前半は、デュメイの弾き振りでモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番。
児玉桃さんの独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲第21番。 

後半はメンデルスゾーンの劇音楽「夏の夜の夢」より序曲、スケルツォ、間奏曲、夜想曲、結婚行進曲 。 

昨日の事件の影響が少しも感じられない、スタッフも良い仕事をした公演でした。 

パリ、フランクフルトと駆け足の移動公演でしたが、本場のホールでの演奏は、本当に心に残るものとなりました。